空晶石(くうしょうせき、Chiastolite、キアストライト、キャストライト、カイアストライト、Macle、マクル)
空晶石はおもに低圧(400MPa以下)および、中温(約300℃~650℃)の条件下において、有機物を含む粘土質堆積物が接触変成作用を受けて生成し、多くは泥質岩中に産します。
このような低圧、中温の条件下において原岩である泥岩や砂岩、頁岩などがマグマの貫入による接触変成作用を受けて生成した変成岩をホルンフェルスといいます。
空晶石の断面の黒い十字部分には有機物由来の炭素(石墨)などの不純物が凝集しています。これは双晶構造に基づいて炭素が選択的に凝集する現象で、こういった現象はトラピッチェ・エメラルドなどにもみられます。別名の「マクル(Macle)」は双晶を意味します。
紅柱石(こうちゅうせき、Andalusite、アンダルサイト、アンダリュサイト、アンダリューサイト)は紅柱石 - Kanonaite系列に属するアルミニウムのネソ珪酸塩鉱物(斜方晶系)(Al2SiO5)で、藍晶石(Kyanite)および珪線石(Sillimanite)とは成分が同じですが結晶構造が異なります(多形、または同質異像といいます)。
紅柱石はアルミニウムと珪酸分に富むホルンフェルスなどの変成岩中、花崗岩中やそのペグマタイト中に石英、藍晶石、珪線石、天藍石、また紅柱石から変わった白雲母などと共に産します。
自形の結晶形は断面が正方形の柱状のものがほとんどで、それ以外に繊維状、円柱状、または塊状にて産します。
色は透明~不透明で淡赤色~帯紫淡赤~帯褐赤~帯赤褐色のほか、黄緑色、白色や灰色のものもあります。また、透明なものには多色性があり、見る方向によって無色~淡赤色または黄緑色に変化します。透明度の高いものはその多色性を考慮にいれつつカットされ、美しい宝石になります。
本来は無色の鉱物ですが、微量の鉄の混入によって赤みを帯びます。
また、成分中のアルミニウムがマンガンに置き換わると、緑色を帯びた緑紅柱石(ビリジン、Viridine)という亜種名がつき、このマンガンが50%を超えるとKanonaiteという別種になります(紅柱石 - Kanonaite系列)。
空晶石の英名である "Chiastolite" はその黒い部分が十字型の直交するさまから、ギリシャ語で「直交する線」や「対角線的に配置する」を意味する "chiastos" から命名されました。この語はギリシャ文字のΧ(カイ、Chi)に語源があります。
また紅柱石の英名である "Andalusite" は原産地と思われていたスペインのアンダルシア地方から、フランスの鉱物学者で古生物学者のジャン・クロード・デラメテリー (Jean-Claude Delamétherie (1743-1817)) によって1798年に命名されました。
英名(IMA List) | Andalusite |
和 名 | 紅柱石(こうちゅうせき) |
分 類 | ネソ珪酸塩鉱物 |
グループ/系列 | 紅柱石 - Kanonaite系列(Al → Mn) |
結晶系 | 斜方晶系 |
化学組成(CNMMN/CNMNC) | Al2SiO5 |
モース硬度 | 6 1/2 - 7 1/2 |
比 重 | 3.13 - 3.21(実測値)、3.149(計算値) |
屈折率 | nα = 1.629 - 1.640 nβ = 1.633 - 1.644 nγ = 1.638 - 1.650 |
複屈折性 | δ = 0.009 - 0.010(Max) |
光学性 | 二軸性(-)、2V = 73° - 86°(実測値)、 2V = 80° - 84°(計算値) |
色 | 透明~不透明、淡赤色~帯紫淡赤~帯褐赤~帯赤褐色、淡黄緑色、白色、灰色、(透明なものか薄切片で淡赤~黄色、あるいは無~淡黄~緑色の多色性あり)。 |
条 痕 | 白色 |
光 沢 | ガラス光沢、亜ガラス光沢、脂肪光沢 |
劈 開 | {110} に良好(2方向)、{100} に不明瞭(1方向) |
断 口 | 不平坦、亜貝殻状 |
テーマ : 実用・役に立つ話
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燐灰ウラン鉱(りんかいうらんこう、燐灰ウラン石(りんかいうらんせき)、Autunite、オトゥーナイト、オーチュナイト、灰ウラン雲母(かいうらんうんも)
燐灰ウラン鉱(りんかいうらんこう、Autunite、オトゥーナイト、オーチュナイト、オータナイト、オーツナイト、燐灰ウラン石(りんかいうらんせき)、灰ウラン雲母(かいうらんうんも))は燐灰ウラン鉱グループに属するカルシウムとウランを含む燐酸塩鉱物(燐酸塩ウラニル)(斜方晶系)で、10~12分子の水を含みます。( Ca(UO2)2(PO4)2・10-12H2O )。
燐灰ウラン鉱は二次鉱物であり、マグマから直接生成する閃ウラン鉱やウランを副成分として含むウラン鉱物の一次鉱物が分解し、それらが地下水脈に溶け込み濃縮され、二次鉱物として再生成したものです。
ウラン鉱物は主に花崗岩ペグマタイト中に長石、雲母、石英などとともに、また、堆積型ウラン鉱床の地表近くにある酸化帯などにもみられます。これらウラン鉱物のなかでも、とくにふつうに見られるのが燐灰ウラン鉱です。
自形の結晶形はおもに卓状や薄板、燐片状で、それらが集合して束状になることもあり、双晶もみられます。また小さな粒状結晶が皮殻状をなし母岩を覆うこともあります。
燐灰ウラン鉱は雲母のように薄くはがれやすく、灰ウラン雲母ともよばれています。
色は淡黄~黄~黄緑~淡緑~帯褐淡緑色で、短波紫外線によって黄緑色の強力な蛍光を示します。この蛍光は成分として含まれているウランによるものです。似たような鉱物に燐銅ウラン鉱(Torbernite)というものがありますが、こちらには蛍光性はありません。
燐灰ウラン鉱は副成分としてウランを含んでいるため、強い放射能を持ちます。
燐灰ウラン鉱は大気中に置いておくと、脱水分解して同じ燐灰ウラン鉱グループのメタ燐灰ウラン鉱(メタりんかいウランこう、Meta-autunite)に変わります。
英名の "Autunite" は、最初の標本が収集された地の近くの都市、フランス東部の "Autun" にちなみ、イギリスの鉱物学者のヘンリー・ジェイムズ・ブルック (Henry James Brooke (1771-1857))とイギリスの鉱物学者、結晶学者のウィリアム・ハロウズ・ミラー (William Hallowes Miller (1801-1880))らによって1852年に命名されました。
英名(IMA List) | Autunite |
和 名 | 燐灰ウラン鉱(りんかいうらんこう、燐灰ウラン石(りんかいうらんせき)、灰ウラン雲母(かいうらんうんも) |
分 類 | 燐酸塩鉱物 |
グループ/系列 | 燐灰ウラン鉱グループ |
結晶系 | 斜方晶系 |
化学組成(CNMMN/CNMNC) | Ca(UO2)2(PO4)2・10-12H2O |
モース硬度 | 2 - 2 1/2 |
比 重 | 3.05 - 3.2(実測値)、3.14(計算値/10.5H2Oの場合) |
屈折率 | nα = 1.553 - 1.555 nβ = 1.575 nγ = 1.577 - 1.578 nω = 1.575 nε = 1.572 |
複屈折性 | δ = 0.024(Max) |
光学性 | 一軸性(-)、 変則的に二軸性(-) 2V = 10° - 53°(実測値)、2V = (n/d)(計算値) |
色 | 透明~半透明、淡黄~黄~黄緑~淡緑~帯褐淡緑色 【蛍光性顕著】黄緑色(紫外線短波) |
条 痕 | 淡黄色 |
光 沢 | ガラス光沢、{001} の劈開面は真珠光沢 |
劈 開 | {001} に完全(1方向)、{100} に不明瞭(1方向) |
断 口 | 不平坦 |
テーマ : 実用・役に立つ話
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頑火輝石(がんかきせき、Enstatite、エンスタタイト)
頑火輝石は斑糲岩や粗粒玄武岩、橄欖岩、ノーライトなど塩基性~超塩基性の火山岩中に生成する造岩鉱物です。輝石グループの鉱物には単斜晶系のものと斜方晶系のものにわけられますが、頑火輝石は後者のものになります。
自形の結晶形は柱状~板状ですが、多くは数mm大の針状、繊維状、薄片状の結晶が塊状となって産します。また、針状結晶が放射状に集合する晶癖があり、そのようなものは観賞用(水石など)として楽しまれます。
色は透明~不透明で白~灰色、帯赤淡褐~淡褐~帯緑淡褐色、帯黄淡緑色です。光沢はガラス光沢ですが、劈開面には真珠光沢があります。
熱に強く、頑火輝石の名前の由来ともなっています。また、酸には不溶です。
英名の "Enstatite" は、吹管下での高い耐火性から、ギリシャ語で「対抗者」を意味する "enstates" から命名されました。
英名(IMA List) | Enstatite |
和 名 | 頑火輝石(がんかきせき) |
分 類 | イノ珪酸塩鉱物(単鎖) |
グループ/系列 | 頑火輝石 - 鉄珪輝石系列 > 斜方輝石サブグループ > 輝石グループ |
結晶系 | 斜方晶系 |
化学組成(CNMMN/CNMNC) | Mg2Si2O6 |
モース硬度 | 5 - 6 |
比 重 | 3.2 - 3.9(実測値)、3.189(計算値) |
屈折率 | nα = 1.650 - 1.668 nβ = 1.652 - 1.673 nγ = 1.659 - 1.679 |
複屈折性 | δ = 0.009 - 0.011 |
光学性 | 二軸性(+)、2V = 54° - 90°(実測値)、 2V = 58° - 86°(計算値) |
色 | 白~灰色、帯赤淡褐~淡褐~帯緑淡褐色、帯黄淡緑色 |
条 痕 | 白~灰色 |
光 沢 | ガラス光沢、{210} の劈開面は真珠光沢 |
劈 開 | {210} に明瞭~良好(2方向)、{100} {010} に裂開(2方向) |
断 口 | 不平坦 |
テーマ : 実用・役に立つ話
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榴輝岩(りゅうきがん、Eclogite、エクロジャイト)
成分は玄武岩や斑レイ岩とほぼ同一です。これは玄武岩や斑レイ岩などの塩基性岩が海底プレートの移動によって沈み込み、地殻深部(約30kmよりも深いところ)からマントルの上部で高温高圧の変成作用を受け、それによって柘榴石や輝石などを晶出した後に地殻活動によって再び地表に現れたことを意味します。
榴輝岩を構成する鉱物は、主に柘榴石(鉄礬柘榴石~苦礬柘榴石組成で赤~褐色の部分)とオンファス輝石(透輝石~翡翠輝石組成で緑色の部分)です。ちなみにオンファス輝石は翡翠輝石に混ざっている緑色の部分です。榴輝岩が榴輝岩たるためには、柘榴石とオンファス輝石がそれぞれ75Vol%を超えていない必要があります。
榴輝岩はしばしば橄欖岩や蛇紋岩に伴われて見つかります。日本では愛媛県土居町赤石山産が有名ですが、これは三波川変成帯の橄欖岩中に層状をなして産します。
また時に榴輝岩は、捕獲岩(ほかくがん、xenolith、ゼノリス)としてダイヤモンドを伴っていることがあります。これは地下深くで生成した榴輝岩がダイヤモンドを捉えた(捕獲)状態で地上に現れたものです。また藍晶石の結晶がみられることもあります。
榴輝岩は中~粗粒の岩石で一般的に縞状の塊状で産しますが、片理(中粒~粗粒の岩石に見られる葉状構造で、岩石の圧縮によって鉱物内の結晶が板状に圧縮されて生じる)を見せることもあります。
日本名の榴輝岩は、その組成が柘榴石とオンファス輝石であることによります。
英 名 | Eclogite |
和 名 | 榴輝岩(りゅうきがん) |
分 類 | 岩石 |
グループ/系列 | 高温高圧変成岩(High P/T metamorphic rock) > 高度変成岩(High grade metamorphic rock) > 変成岩 |
結晶系 | - |
化学組成(CNMMN/CNMNC) | - |
モース硬度 | - |
比 重 | - |
屈折率 | - |
複屈折性 | - |
光学性 | - |
色 | 赤~褐色と緑~濃緑色の分化 |
条 痕 | - |
光 沢 | - |
劈 開 | - |
断 口 | - |
テーマ : 実用・役に立つ話
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星葉石(せいようせき、Astrophyllite、アストロフィライト)
星葉石は霞石閃長岩中あるいは同岩ペグマタイト中に特徴的に産します。
自形の結晶形は葉片状、板柱状、針状で、それらが放射状に集合する晶癖があります。
結晶は脆く、劈開は完全で雲母のように容易にはがれます。
色は半透明~不透明で茶褐色が多く、劈開面はまるで金属板のように煌きます。その他、針状のものは針状ルチルのように金色に輝きます。
星葉石は塩酸に溶けて分解します。
英名のAstrophylliteはその星型に集合する晶癖と結晶形から、「星」を意味するギリシャ語の άστρον (astron)と「葉」を意味する φύλλον (phyllon) から、ドイツの化学者、地質学者、鉱物学者のカール・ヨハン・アウグスト・テオドル・シェーラー (Carl Johan August Theodor Scheerer (1813-1875)) によって1854年に命名されました。
英名(IMA List) | Astrophyllite |
和 名 | 星葉石 |
分 類 | イノ珪酸塩鉱物(単鎖) |
グループ/系列 | 星葉石グループ > 星葉石スーパーグループ |
結晶系 | 三斜晶系 |
化学組成(CNMMN/CNMNC) | K2NaFe2+7Ti2(Si4O12)2O2(OH)4F |
モース硬度 | 3 |
比 重 | 3.2 - 3.4(実測値) |
屈折率 | nα = 1.680 nβ = 1.700 nγ = 1.730 |
複屈折性 | δ = 0.050(Max) |
光学性 | 二軸性(+)、2V = 70° - 90°(実測値)、 2V = 80°(計算値) |
色 | 淡茶褐~茶褐色、金色 |
条 痕 | 黄色 |
光 沢 | 樹脂光沢、{001} の劈開面は亜金属光沢~真珠光沢 |
劈 開 | {001} に完全(1方向)、{100} に不明瞭(1方向) |
断 口 | 不平坦 |
テーマ : 実用・役に立つ話
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